DV8ブランドは、カバーストックの強さを分かりやすくクラス別表記にて公表しています。クラス1

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9まで、数字が大きい程オイルに強いということになります。 今作「ラッカス™・フュード」は過去の次元を超えた「クラス12ソリッド・リアクティブ」を搭載しており、現時点において同ブランド最高のフックポテンシャルを誇る仕様です。非常に大きくアーク状なパフォーマンスが特徴で、オイルキャッチの良さはソリッドベースカバー特有に感じました。 シリーズとしては2作目となり、初代「ラッカス™」はクラス8F（フリップ）ハイブリッドカバーで走りと切れを感じ易いボールでした。 同コア採用でカバーストックの違いによって動きの変化を生み出していますが、その差は歴然であり「クラス12ソリッド・リアクティブ」の抜群の安定感はミディアムヘビーヘビーオイルコンディションにおいて必要なスペックと言えます。 「ラッカス™・フュード」に採用されているコアは「中・RG・コア」の為、やや控えめなコア性能に、高摩擦カバーストックという組み合わせになり、アーク状ながら先でロールアウトを起こし辛い様に作られている所がポイントです。 投球した印象としては、箱出状態が#1500仕上げということもあり、当然強力なレーンキャッチ力とロングフックボールというイメージがぴったりな感覚でした。オイルの中を長く辿っても滑り過ぎることが無く、低く重いピンアクションを体感することができました。 これはDV8ブランドの過去作品において、今なお、お気に入りの「ヘルレイザーリベンジ」以来の衝撃です！ スペック表記上、ミディアムコンディションベースで表現されていますが、カバーストックによって曲りを生み出すタイプですので、勝手に曲がるというよりはやはり、自分で転がせるボウラーのオイリー用としての利用がお勧めです。 表面加工に関しては、箱出の#1500から、#2000#4000マイクロパッド加工と#2000ポリッシュとの2種類を試してみました。 目を細かくすると手前でのキャッチ感が弱まり、曲がり出す箇所がピン側へ移行します。#2000ではあまり変化を感じず、#4000で加工すると明らかにスキッド距離が長くなりました。 これだと、チャート通りのミディアムスペックを対応するのかな、という具合で扱える幅は広がると思います。ポリッシュも同様で、オイルを感じるクリーンなコンディションで武器になってくれそうな信頼感を得ることができました。 箱出状態でのオイルに負けない強さ、ピン飛びが好みの方はあまりツルツルにしない方が安定してくれそうに思います。複数のボールを持ち歩くのか、少数の球数で勝負をするのかで、チューンナップすると良いでしょう。 今回の比較投球は、ブランズウィックブランド最大のパフォーマンスボール「マスターマインド™」と、 DV8ブランドのヘビーオイル用「エンドレス・ナイトメア」にて行いました。 「マスターマインド™」は言わずと知れたオイリー対策のグッドボールであり、オイリー向けボールのダラダラ感を一新し、鋭く大きな動きと深い入射角度を実現した同社のハイグレードボールです。 いわゆるカバーストック、コア共に強い系で、早い転がり感と大きなフックパワーが特徴でしたが、高回転ボウラーには激しいパフォーマンスになり過ぎる部分がありました。現在も多くのボウラーに支持されているのは板を多く使う出し戻しのアングルも攻めやすく、何よりピンキャリーの良さ故でしょう。 この「ラッカス™・フュード」に比べると、やや内側の落とし位置で幅を使った投球が行えます。狭い板目でのオイルを使った投球においては、曲がりの軌道がアーク状で安定感のある「ラッカス™・フュード」がお勧めです。 低回転中回転ボウラーに適した「マスターマインド™」と中回転高回転ボウラーに適した「ラッカス™・フュード」といった印象になりますが、どちらも曲り幅と動きの強さが魅力的なのは言うまでもありません。 より曲り形状が似ているのはやはり同ブランドの「エンドレス・ナイトメア」になります。レーン手前での転がりよりも、中間部での安定した軌道が特徴であり、ハイブリッドカバー仕様による手前での噛み過ぎを抑制したスペックでした。 「ナイトメア・低・RG・コア」は勝手に転がるというよりは、自身で転がすタイプに向き、DV8ブランドの特色を出していると思います。 曲り方はどちらもよく似ており、全体の動きが大きく感じるのは「ラッカス™・フュード」、よりシャープなのは「エンドレス・ナイトメア」となります。 大きく違いを感じたのは、これらの比較投球ボールに比べて、「ラッカス™・フュード」は非常にオイル吸着が良いということです。同ラインで投球した際に、ボールリターン時のボールへのオイル付着残量が最も少なくカバーストックの継続する進化を感じました。 ドリル時にも表面の柔らかさが際立つDV8ブランドボール。当初に言われていた、飛びの硬さはこのボールには感じられません。 動画視聴サイト「YouTube」での動画再生回数では、本家ブランズウィックを超え、世界市場での人気の高さが伺えます。 個性を活かす独特のカラーリングは好みが分かれますが、他との違いを楽しみたい方に投げていただきたいです。強いボールをお探しの方、この「ラッカス™・フュード」を是非、ご検討ください！

今回のドリルレイアウト

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